軽貨物ドライバーってどう?向いてる人と向いてない人!

ここ数年で数万人のチャンネル登録者を抱える軽貨物ドライバー系ユーチューバーが次々と誕生してきています。

ちょっと前まではオジサンの仕事みたいなイメージだった軽貨物ドライバー。

なぜ急に若者からも注目されるようになってきたのでしょうか?

実際軽貨物ってどうなの?

トラックドライバーと軽貨物ドライバーって何が違うの?

そんな疑問について実際に何年も活動している現役軽貨物ドライバーが解説していきます。

軽貨物ドライバーってどうなの?

軽貨物ドライバーの仕事って、ほとんどの人が「宅配」をイメージされるのではないでしょうか?

軽貨物系ユーチューバーの多くが宅配仕事について配信していることも宅配のイメージにつながっているのかも。

実は仕事の内容はいろいろあって報酬についても「月給制」「日給制」「時給制」「配達個数単価制」「運賃表による距離×重量制」等様々。

配達する量、時間、距離などから自分に合った働き方・稼ぎ方を見つけることが大事になります。

ただし仕事は単純明快で、老若男女が普通運転免許さえあれば誰でも出来るのが大きな特徴です。

相手先や仕事によっては週1日だけとか午前中だけみたいな働き方も可能になります。

トラックドライバーとの大きな違いは働き方の多様性があるということ。

例えば昼間は宅配やって夜はスポットとかその逆もできる。全く違う副業と組み合わせて収入を増やす人もいます。

拘束時間が長くなりがちなトラックドライバーでは、なかなかそのような働き方は難しい。

収入や働き方の可能性の違いが今の軽貨物ドライバーとトラックドライバーの人気の差になっているのではないでしょうか?

どんな仕事?

基本的には決められた配達先に荷物を届けることがミッションとなりますが、契約内容によっては集荷業務を請け負うことも。

1年の中で繁忙期と閑散期があり、月給制以外は収入も毎月一定ではありません。

数ある軽貨物の仕事の中で一番求人も多く、ネット通販等の隆盛で年々右肩上がりで荷量が増えているのが宅配便です。

ただし不在再配達は空気汚染やドライバーの労働環境に悪影響を及ぼすため社会問題にもなっています。

宅配以外にも企業便ルート便といった法人中心に回る仕事や、スポット便という単発不定期な案件も有名です。

チャーター便は単独の案件に拘束される仕事ですが、比較的遠距離で納品時間に制約があるため経験と信用が求められます。

その分報酬も高額になりますが、距離が長い分ガソリン代や高速代もかかり拘束時間も長くなるため労働対価としてどうか?というところです。

配送ではなく特殊車両の誘導という仕事もあります。深夜に警告灯をつけて特殊車両を先導しているシーンを見たことはありませんか?

軽貨物はトラックより小回りが利くため、特に宅配のような数をこなす仕事や狭い道に入っていく案件には無くてはならない存在です。

月100万って本当?

求人の中には「月100万以上も可能!」なんて言うものも見かけたりします。

全く根拠のない表現・広告は違法です。あくまで可能性を謳っているだけで確約ではないので期待してはいけません。

例えば高額なチャーター便案件などは1便で6~7万円を超えるものもあり、月に15便もこなせば100万円は理屈としては可能です。

しかし高額の案件は日帰りはほぼ無理であり、現実的にそう都合よく連続して発生することはまずありません。

そして求人上の月100万円は売上げ額であり、実際に手元に残るのは経費を引いた額。チャーター案件なら半分以下になるでしょう。

宅配やその他の仕事でも1日3万円以上というのはベテランでも厳しい数字。これを1日も休まず30日連続することは労働法上においても無理です。

軽貨物の仕事は完全出来高制がほとんどで売上も個人差があるため求人上の数字もいろいろ。

稼げるとか高額報酬を謳っている求人広告の文面を鵜呑みにしないのが賢明です。

軽貨物ドライバー向いてる人

向いている=長続きできる ということ。

ポイントを理解することで向き不向きを確認してみましょう!

1.工夫できる人

サラリーマンのような雇用契約ではないため、工夫や努力無しでは立場はずっと不安定と言えます。

その反面、居心地は自分次第で自由に作ることができるメリットがあります。

軽貨物ドライバーが長続きしている人は皆工夫しており、自分のスタイルを持っています。

2.我慢できる人

仕事は簡単・単調であり、慣れと同時に飽きがくる仕事でもあります。

工事や事故等による道路渋滞や不在再配達等のストレス要因もこの仕事につきもの。

いちいちイライラせず落ち着いて業務を遂行できる人は運転仕事に向いています。

3.決断が速い人

軽貨物運送業を決意するということもそうですが、前向きに物事をどんどん判断することは案件を決める時にも大事です。

経営者として求められることでもありますが、決断に時間がかかれば良い仕事は他に流れてしまいます。

軽貨物の仕事も待っていれば自然に手に入るわけではないと自覚しておきましょう。

軽貨物ドライバー向いてない人

向いていない=向いているの反面の部分です。

どの仕事にも言えることですが、向いてない=できないということではなく、克服することも可能です。

1.受け身な人

軽貨物で独立したからには一人の経営者であり、何事にも自分の判断が求められる世界です。

見た目は毎日同じことを繰り返しているようですが、その環境に埋没してしまってはただの没個性のドライバーです。

会社員がどんどんリストラされる時代、開業ハードルの低い軽貨物にも人が流れてくることが考えられます。

今は人手不足な仕事ですが、競争が始まった時に真っ先に弾かれていくのは受け身な人です。

2.消極的な人

受け身とほぼ同じような意味にもとれますが、新しいことにチャレンジしない人はどんどん置いて行かれます。

例えば最近は荷物の追跡システムとしてバーコードやQRコードの読み込みがドライバーのほぼ必須作業になってきました。

仕事によってはスマホアプリ上で作業をしていかねばならないものもあります。

面倒だからと簡単な作業に逃げていけば、軽貨物ドライバーとして生き残れなくなくなる時代が来るのもそう遠くない。

3.コミュニケーション力が欠如している人

人と接する機会が少ない仕事であり、それが魅力で軽貨物ドライバーになる人も少なくないようです。

しかし納品先や案件を振ってくる人等、場面に応じてコミュニケーション力は欠かせません。

相手の考えていることを先読み・理解できれば相手が望むこと以上の対応も可能になるし、できなければ自分の存在など無いも等しい。

これらはゴマすりとはちょっと違います。最低限の営業スキルと考えましょう。

まとめ

ドライバーと言えば体力勝負!というイメージがついて回ります。

軽貨物ドライバーの仕事ももちろん体力・腕力があれば有利ですが、成功している方の多くは知力で勝負している部分が大きいのです。

中高年でも長く活躍できるし女性でも始めている方が増えています。

誰でも平等に活躍でき、労働時間や収入を自分で決めることができる働き方というのが、注目されている秘密です。

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