軽貨物運送業の代表的な会社の赤帽は稼げるの稼げないのかについてまとめてみました。
赤帽に加入してみようと考えている人や赤帽の手取りや実態が気になる方に向けた記事です。
赤帽の加盟金や現場の口コミや評判についてもまとめているので是非ご覧ください!
赤帽は稼げる?稼げない?
出典:http://www2.akabou.ne.jp
軽貨物運送業と聞いてすぐに「赤帽」をイメージする方は少なくないと思います。
それだけ数多くの赤帽仕様のカラーリングと屋号が引き立つ、独特の存在感を持つ車が街中を走り回っているからでしょう。
赤帽というのは俗称であり、正式名称は「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」となっています。
世の中に数多くある運送会社とはちょっと違って、個人事業主による協同組合という組織となります。
身近なところで言うと「生協」や「農協」というとわかりやすいかも知れませんね。
現在は都道府県単位で44の協同組合が地域ブロックごとに配置されています。
組合員数は約9,000人、車両台数は約11,000台が日々全国で活躍中(数字は赤帽HPより)
協同組合の名の通り、組合員の横のつながりが強固なことが特徴であり、本部紹介の案件以外に組合員同士の情報から互いに仕事を融通するケースもあります。
加入手数料等や車両購入費用が早い段階で回収できることも珍しくありません。
もちろんそれぞれが個人事業主ですから、稼ぎたいのであればそれ相応の努力や工夫が必要です。
いきなり独立して一から営業活動する厳しい部分を解消すべく、開業してしばらくは本部が責任を持って案件を紹介してくれる。
仲間を多く持てばそれだけ情報も案件も入手する機会が増え収入を安定させたりどんどん稼ぐことも可能です。
不安なスタートを組織でサポートする体制が出来上がっているので、初期費用さえ我慢できれば開業前の心配していた部分(仕事はどうするの?収入はどうなるの?)はあっさりとクリアできるはずです。
ただし軽運送業は完全出来高制の世界ですから自分がやった分しか収入にはなりません。
最初のサポートに慢心せず、より上を目指す心意気がないと稼ぐのは厳しいかも。
運を引き寄せる努力をいたしましょう。
赤帽の手取りや実態は?
実際にどれだけ手元に残るのかというのは経験や仕事の内容、紹介相手にもよりますし、個人差がかなりあるのが実情です。
案件を紹介してもらった相手(本部や組合員)には原則紹介手数料が発生。
自分で直接獲得してきた案件が多いほど手数料の負担は軽くなります。
紹介手数料の金額は特に組合で決まった率や額はないようですし、請負金額や仕事の難易度によっても変化します。
一般的な宅配仕事の元請けに支払う手数料が一つの目安になります。
手数料は大体案件の10%~20%ぐらいで考えておけば良いでしょう。
逆に言えば自分が案件を紹介した時に欲しい紹介手数料金額との整合性で考えれば、妥当な額かどうかはわかると思います。
仲間に相談してみましょう。
仕事は仲間同士でも融通し合っているケースは結構あります。
組合員によって閑散期や繁忙期があるので互いにサポートすることは多いようです。
組合員全員が平均した忙しさと安定した収入を可能にする互助システムが赤帽の最大のメリットですね。
見落としてはいけないのは自分が仕事を紹介すれば自分に紹介手数料が入るということ。
自ら働かなくても元請けのように収入を得ることもできるのです。
赤帽に限らず軽運送業全体のポイントとしては、走行距離と労働時間の収益バランス感覚を養うことです。
稼げない人の特徴の一つに見た目の報酬金額に惑わされて余計に時間がかかる仕事、余計に走る仕事を請けてしまうことがあります。
ガソリン代や労働時間が多くなれば労働対価は下がります。
報酬が増えても経費がもっと増えたのでは経営者としては問題ありです。
幸い相談できる環境があるわけですから、疑問に感じたことはドンドン相談するべきです。
赤帽はCMも流しているし知名度は抜群なので営業活動はしやすいはずです。
屋号に特徴のある人はそれだけで相手が興味を持ったりしますし、オリジナルで名刺を作って自分の特徴をアピールしている人もいます。
赤帽という知名度を最大限に利用しつつ自分のセールスポイントがハッキリしている人は強いです。
赤帽の組合員さんは手数料を払っても生活できるレベルなわけですから、家族持ちなら手元には少なくても20万以上は残っていると思われます。
実際はもっと多い人がほとんどでしょうし、そうでなければ赤帽という組織自体が長年続いていられないでしょう。
手数料が気にならないぐらい仕事をしていれば良いわけで、手数料を払ってばかりで稼げないというのであれば、独立した以上は自分で仕事を開拓するように改善しないと。
赤帽の加盟金は?
軽運送業を始めるパターンとしては大きくわけて2つのパターンがあります。
赤帽のようにどこかの組織に加盟して入会金や加盟金を納めて仕事を斡旋してもらう。
求人広告からの運送会社や元請けと業務委託契約を交わし、加盟金のような初期費用が無い代わりに月々ロイヤリティを納める方法です。
以前は高額な加盟金や車両購入を義務付けたりする悪徳な業者も多かったのですが、最近ではあまり見かけなくなりました。
まだ収入も発生していない段階でどのくらいの加盟金なら現実的に受け入れられるのか?
赤帽は車両代や月々の費用は別として加盟金等の初期費用が30万~50万と言われています。
30~50万というのは地域差もあるので、ご自分の開業する地域の赤帽に問い合わせると正確な数字がわかります。
現在活躍されている赤帽さんは皆、これを受け入れて生き残っている・・・
転職の煩わしさ解消と仕事紹介料と考えてそれぞれがどう判断するかですね。
赤帽の口コミや評判!
現在僕が本業として従事している運送会社の仕事では赤帽さんが5~7名おります。
僕と配送エリアは違えど同じ内容の商業貨物便を担当していて毎日のように話をする機会があります。
赤帽さんの内部事情については生の話も聞くことができたので少しだけシェアさせて頂きます。
赤帽さんの規約なのかどうか、細かい数字的なものは教えてもらえない部分もありますが。
1つお伝えできるのが赤帽さんにも色々な仕事のスタイルがあるということ。
同じ職場で仕事をしている赤帽さん達はそれぞれが運送会社と個別に契約しているわけではありません。
彼らをまとめている人がいてその人に仕事を紹介してもらっているという立場で働いております。
そこは日収制の仕事なので全員が報酬も手数料も一律。
誰かが諸事情で仕事を休む時にはスムースに代行の赤帽さんが入ってきますので、やはり横の繋がりは強いと感じます。
たまに僕にも赤帽さんが持っている仕事を紹介してくれます。
他の仕事を請けることができる余裕がある時や仕事に困った時には頼りになる関係だなと思いました。
ただ個人的には決して赤帽がベストな働き方とは思いません。
特に車両の縛りは仕事以外での普段乗りするのにだいぶ問題がある。
この部分は口コミでも叩かれている部分です。
幌タイプはもちろんのこと1BOXタイプも基本は2シーターで荷室とは壁で仕切られている。
セカンドシートが無いので家族でどこかへ出かけることが出来ないし、赤帽仕様の車に乗ること自体家族は嫌がるでしょう。
あくまでも仕事専用と考えると、2台目の駐車場費用をかけている人もいるでしょう。
普通の仕事に比べて経費が多いことも軽運送業が評判が悪くなる一因です。
赤帽さんに直接聞いた話で一番問題に思ったのは車両の買い取りについて。
あの独特な屋号入りの車両は市場で中古車買い取りしてもらうのは難しい。
一応本部では買い取りしてくれるのですが、車が古かろうが新しかろうが買い取り価格は一律1万円だとか。
買い取りした車を新規組合員にリースしたり安く販売して本部は儲けています。
互助組合と謳いながらも会員ビジネスという側面があることも世間の評判がよろしくない大きな理由でしょう。
今の時代は労働者より組織や会社が儲けることに国民全体がアレルギー反応を起こす。
本当は普通に生活できる程度に働ける環境なのに、組織や会社のせいで評判が悪い職種は他にもある。
世間と働いている人の温度差はそんなところから生まれているのでしょうね。
赤帽や軽運送業は世間の噂や評判ほど悪い働き方ではないですよ!
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